2016年4月7日木曜日

bal(バル)

昨日、お知らせした、
ウランちゃんは病院で一泊して、
庭に帰ってきました。
キャリーを開けると
一目散に出ていきました。

いつものコースを走って、
いつもの場所で姿を消しました。

その後、お昼前に姿を見せました。
庭に戻ってご飯を食べる事は大丈夫なようです。

(ウランちゃんの保護作戦にはこのご飯が活躍しました。バルの保護にも活躍、Yさん、ありがとう!!!)


(あられは保護できないでいますが、
このご飯を食べてがんばってくれています。)

(Kさん、ありがとう!!!)


さて、一安心…
している、間も無く、
向かいのご夫人が
「でっかい黒猫に小さい猫が追いつめられているよ」と教えてくれました。

「あっ!」
探していた、ぼろぼろになった猫(バル)です。

保護器を出せ!
一度は逃げたバル。
ここでご飯を食べなければ自分は死ぬかもしれない。
そう思ったのかもしれません。
本能とは強いものです。保護器のご飯を食べ始めました。


カラスを寄せ付けない距離で、
バルからは見えない場所。
音を潜めて、待機です。
「入った!」

ところが閉じ込めるはずの戸がおりません?!?!?!。
この機会を逃したら次は期待できません。
細い枝の切れ端をもって近づき、
やっとの事で、戸をおろしました。

あれだけ弱っているのに、
ここでも本能が働きます。
もがく、地面を掘ろうと金網に爪を立てる。
やはり、皮膚のあちらこちらは毛を失っていました。

予想外の保護成功に人間も慌てます。
一人は病院に電話、 私は高速道路へ走る。

検査の結果は
腎臓、肝臓の数値が末期的。
貧血もひどい。
「予断を許しません」といわれました。

病院から帰るために運転席に座る。
すぐに、先日亡くしたnasu君の事が心をよぎる。
そして、
いつもの灰色の波が心に押し寄せます。
「最前をつくしたか?」と… カメラも満足に操作できません。

交通事故だけは起こすまい!
そう考えるのが精一杯。

点滴、注射治療のためには
恐怖で暴れるので、
ごく僅かですが鎮静薬をうたなければなりません。
(ドクター)
人間の無責任が生んだ命、
人になつく性格も有れば、
決して人を信用しない性格も有ります。
どちらも、生き抜くための本能。
人力の及ばぬところです。
その鎮静薬に耐えられるか?
治療以前の問題。
リスクは小さくない。
(ドクター)


家に着いたバル。
ご飯を食べてくれました、スープを飲んでくれました。
ケージの三階にまで上ってくれました。
今は寝ているようです。

応援してくださった皆さん、
ありがとうございました。

今は、
「あきらめ」の心境は少しも有りません。
一緒に、戦います。